明日の私は別の人

昨日の私は一体何を考えているのだろうか。

会社に入って人間を辞めて、会社を辞めて人間になった話

とりあえず私のことを語ろうと思う。

大学に入る前の、高卒で働いていたときの話だ。
それはもう規模が大きく、優良企業として有名な会社で、技能員(ライン工)として働かせていただいていた。
そうしたら、一日のうち6時間も家にいない生活になって、
「”とりあえず3年”も働いてたら死ぬ」と思った。
(以下、ほんの少しだけ性的な表現があります)

会社に入って人間を辞めた

働いていたのは、

 日本を代表する企業!
 業績好調!
 有休消化率が高く、ワークライフバランスもばっちり!

なんて謳い文句があるのは当然として、「あんないい会社なんでやめたの!?」と驚かれないことがないような会社だった。
将来中核を担う人材候補として、他の社員の方より長い1年弱の教育を受けさせていただき、待遇が悪かったわけでもない。
(その研修期間が人生で最も孤独で最も死にたかった期間だったが、それはまた別の話)
ひどい会社だったといいたいわけではなく、労働時間・在宅時間業務内容が、どうにも私は合わなかったという話だ。
よく言われる「とりあえず3年働いてみろ」という言葉の通り我慢していたら、冗談抜きで死んでいたと思う。

労働時間・在宅時間

6時に起きて10分に家を出て、帰ってくると24時だった。在宅時間6時間そこらだ。
とはいえ一応三六協定は順守していて、私はまだ勤務時間が少ないほうだった。
これでホワイト企業だというから驚きだ。
「いや何かおかしいだろ」とは、当時も思っていた。

毎日の残業はもちろん、休日出勤も毎週のようにあった。
会社を辞めてから「代休」なんてワードを知ったが、代休なんて考え方自体、私のいた職場では存在しなかった。むしろ有休をとろうものなら、「有休とるなら土日出てもらってもいい?」なんて上司に言われる。
こうして有休取得率(笑)が上がるのだ。私は本気で有休=代休だと思っていた。
どうにかして人員をやりくりしないといけない上司に対しては、同情しかなかった。

会社の寮で一人暮らしだったので、掃除洗濯料理も当然自分でやっていた。
よって、在宅していた6時間のうち3時間くらいしか寝てなかったことが多い。
朝ごはんはシリアルを牛乳で胃に流し込んで済ませていたが、片付けも含めてよくもまあ10分で支度したなと思う。あえて言うが、私は一応女だ。

一週おきに夜勤もあったが、夜勤は本当に体がおかしくなった。意識が朦朧とし始め、生理が1か月続くようになり、仕事中に倒れたこともあった。
夜勤は私にとって、生物としての何かを崩壊させるものだった。向いている人も中にはいるだろうが、職場で話を聞いた限り、大半の人にとってそういうものだと思う。

業務内容

同じ作業を淡々と繰り返していた。
これは人によって向き不向きがあると思うが、私には合わなかった。
急速に「考えることをやめる」ようになっていく自覚があって、毎日が本当に恐ろしくなった。もっと違う職場に配属されると思っていたのもあるが、もっと考える仕事がしたかった。
「考えなくていいから楽だ」という人ももちろんいたので、単純に私に合わなかっただけだと思う。
自分にはできなかったことなので、長年勤務している人は本当にすごいなと思うし、尊敬している。
彼らがいるからこそ出来る製品が、世の中にはたくさんある。ありがたい話だ。

ちなみに、職場を変えてもらうことができなかったわけではない。
使えない人認定されて会社にとってお荷物扱いされるのが目に見えていたので、それならもう辞めちまえと思っただけだ。

不安で仕方がなくて、今のままはやめようと思った

もともと大卒の資格が欲しかったので、働きながら放送大学あたりにでも入ろうとは思っていた。
人生は何があるか分からない。会社を辞めなければいけなくなることは、よくある話だろう。世の中にある求人は、未経験可でも大卒以上と書かれているものが多く、超えられない壁を感じた。
会社にいることに不安を覚えていた私は、転職しやすい自分が欲しくてたまらなかった。

通信大学や夜間大学と迷ったが、いっそ会社を辞めるきっかけになればと、思い切って普通の4年制大学を受けてみた。しかも国立だ。
普通科の勉強はしたことがなかったが、無事に受かったので会社は辞めた。
何という幸運。ありがとう過去の私。

会社を辞めて、人間になった

現在の私は、ちゃんと生理がくるようになり、夜に寝るようになり、見た目からして比べ物にならないくらい健康的になった。
不健康な見た目になったことで、母親には本当に心配をかけてしまい、申し訳ないことをしたと思っている。

確かにもったいない会社を辞めてしまったのかもしれない。
あのまま働き続けていたほうがお金を稼げていたのかもしれない。
給料はしっかりといただいていたし、きちんと手当も出ており、確かに悪い会社ではなかったのだ。
しかし、仕事内容にしろ勤務形態にしろ、合わない会社は合わなかった。そこで働き続けるのは精神的にも肉体的にも、自殺行為に近いものだと思った。

なので私は今、働いていた時よりも人間として生きているなと思う。

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